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20.過去と未来 「二度と戻れない」ってことは、一度は戻れたのだろうか。 未来に無限の可能性があるなんて、夢を見すぎだと思う。 けれど、その思い込みが、人をここまで豊かにしたのかもしれない。 過去の経験が積み重なるほど、多くのことがルーチン化され、頭を使わなくなる。 固い頭は、おそらくこうして形成される。 嫌なことを許容できるのは、先のことを考えているからだ。先が見えないと、かなり辛い。 何歳になって、どれだけ勉強してこなかったとしても、勉強を始めることに「手遅れ」はない。それは、身をもって知った。そして、きっと「終わり」もないだろう。 21.優しさ 「人に優しくすると、いつか自分に返ってくるんだ!」なんて打算的な言葉は、優しくないやつが言いはじめたにちがいない。 優しさの基準は、もたらしたものではなく、失ったものの大きさである。 優しい性格の人だからといって、その行為の労力が軽くなるわけではない。 優しさを享受する側は、それを覚えておこう。 もう少し優しくしないでほしい、なんて思うのは、さすがに贅沢だろうか。 22.攻撃と防御 攻められたくない者ほど、必死に攻撃する。 守りが堅そうに見えるということは、そこが相手の弱点だということだ。 守りは、安全圏を見積もるのが普通である。 よって、攻める側が本気でなくとも、守る側はあまり手を抜けない。 核のあるこの時代に本気で自衛する気なら、予算が明らかに不足だ。 少なくとも、核ミサイルを確実に撃ち落とさなければいけないのだから。 攻撃者は、その攻撃に効果的な防御策を知っている。逆もまた然り。 つまり、大泥棒が警察にたくさん就職すれば、泥棒の検挙率は上がると思うのだが。 23.大切なこと 守りたいものは、大切なものだけれど、大切なものが守りたいものであるとは限らない。 プライドや尊厳は限りなく大切だが、これらを犠牲にして解決する問題は多い。 大切なことが、咄嗟に言葉にできない。大事に仕舞われているのだろう。 大事なものの数は程々にしておかないと、身動きが取れなくなる。 相手が大切にしているものに干渉しないのは、人として最低限のマナーだ。(利害が重なれば仕方がないが) 前へ 次へ |