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24.自由

自由と言っても、いろんなレベルがある。
選択する自由も良いけれど、選択肢を創る自由があるなら、なお良い。

不自由を感じなければ自由のありがたさは分からない。持ちつ持たれつってことだ。

試験中ほど不自由な時間はない。行動は束縛されるし、何より、思考が束縛される。
終わるまでは、別のことを考えるわけにもいかないし、嫌でも頭を回さないといけない。

「今日はもういいや」の一言で、その日を日曜日にできるのは、良い身分で、良い気分だ。

自由なのは嬉しいけれど、選択できるほうが辛い、という状況もある。


25.不思議

ストレスが溜まる、という感覚がわからない。特に「溜まる」という部分が。
溜まる人は、きっと、色々考え過ぎなのだろう。頭が良いのもメリットばかりではない。

明らかに不合理で無駄な行為が「伝統だ」という言葉で正当化される、というのが不思議でならない。

子供が、「死んだらどうするの?」と聞くと、大人は「縁起でもない」と一蹴する。
死んだらどうしようもないことがほとんどだが、それを、なぜ教えてやらないのだろう。

あらゆる不思議は、観察者の思想、もしくは観察の仕方に原因がある。
観察する者がいなければ、この世に何ひとつ不思議なことなどない。

「愛情」は「好意」とどう違うのかがよく分からない。かなりの謎だ。
そう言うと、諭すように批判する人間がいる。なぜ説教されているのだろう。これも謎だ。

僕は、小さい頃から思ったことを素直に言ってきたが、大人から「素直な子」と見られることは少なかった。それが、不思議でならなかった。高校の頃だろうか。彼らの「素直」は「従順」と極めて近い意味だ、とわかったのは。


26.言葉U

同じ言葉でも、人によって意味やイメージに多少のズレがあるのが普通だ。
それでも、「同じ」と認識していることが多い。近似値みたいなものだろう。

自分の想いを言語で正確に再現するなんて、ほぼ不可能だと言って良いだろう。
人間の複雑さの前に、言葉はあまりに無力だ。それでも、言葉を使うしかないのだが。

なにも説明しないことが、なにより雄弁な説明になることがある。
この現象は、ゼロの概念にちょっと似てる気がする。

一度しゃべった言葉はもう戻らない。それは確かだ。
しかし、「何も言えなかった」ことで後悔することのほうが、圧倒的に多い。(僕の場合は)


27.敬意

敬語が使えることよりも、使おうとする意志のほうが大事だと思う。

「貴様」って呼ぶのは失礼な印象があるけど、漢字をよく見たら、相手を尊ぶ言葉かも。

敬意を払うことと好き嫌いは、別問題だ。

尊敬していても、自分がそうなりたいとは思わない、という種の尊敬もある。

あまりに尊敬の念が強すぎる相手は、友達にはちょっと向かない。


28.孤独
寂しさを感じる。それ自体が、孤独でない証拠だ。

孤独があまりに続くと辛いだろう。平気だ、という人は強いと思う。
結局のところ、そうした感情は人間の弱さだ。そんな弱さが、僕は好きだが。

孤独を感じることはあっても、人は絶対に、完全な孤独ではない。
そんなことはない、と考える人は、一生孤独の中で生きる人だ。

何も考えたくないときや、何かをゆっくり考えたいときが、誰にでもあるだろう。
そんな時は、夜に、静かな場所で、空を見上げて深呼吸してみよう。きっと、悪くない。


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