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29.勝負 「全力で戦う」って言うけれど、戦いは常に全力だ。 全力でなければ、それはもう戦いではない。 何かひとつでも信じられるものがあれば、たとえ勝てなくても、勝負を楽しめるだろう。 100の負け方を学ぶことは、時に、100回勝った経験を駆逐するほどの強さを持つ。 勝負することが楽しくても、勝ち負けを決めたいとは思わない。 手負いの相手は、獅子でなくとも十分怖い。一過性ではあるが、異様な強さを持つからだ。 それを「いつも通り」で倒せなければならない。勝ち続ける難しさが、そこにある。 正念場を迎えた時には、大方勝負はついている。あとは結果を待つだけだ。 要するに、正念場をどれだけ早く察知し、どう準備できるかが明暗を分ける。 30.好き嫌い 聞かれれば「好きだ」と答えるものと、自分から「好きだ」と言えるものの差は、おそらく存在感の大小だろう。ただし、存在感と大事さはイコールではないが。 好きか嫌いか。そんなことを無理に決める必要はない。決めると、そう思い込むからだ。 好きなときも嫌いなときもある。それが普通。感じた通りに受け止める方が良い。 自分って、好きになっても嫌いになっても仕方ない。もう存在しているのだから。 アフリカ大陸や太陽系を好きになっても嫌いになっても仕方ないのと同じレベルだ。 唯一の違いは、存在を消せる、ということか。その違いが小事と思えれば幸いである。 嫌いだと思う気持ちが割と強固なのに対して、好きだという気持ちは脆い。 いつ消えてもおかしくない。しかし、だからこそ、大切にしたいと思えるのだろう。 31.疑信(こんな日本語あるのかな…) 諦めることと信じることは、少し似ている。 信仰心って、よく分からない。 全知全能の神を信じている種族でも、ちゃっかり人が人を裁くのだから。 信用できる相手はたくさんいるが、信頼できる相手はそれほど多くない。 もっとも、自分が一番、信用も信頼もできなかったりすることも、多々あるのだが。 他人が嘘をついていると疑うことと、他人が嘘をついている場合、自分にどんな被害があるかを考えることは、根本的に違う。外部から見れば同じかもしれないけれど。 32.迷い 迷ったら、まず立ち止まろう。迷いが物理的だろうと精神的だろうと、対策はそれからだ。 迷うのが楽しいことがある。余裕のあるとき限定だが。 何をするにも「迷いながら」が普通だ。あまりに迷いがないのは、逆に不自然。 初めての場所を歩いて、しばらくしてから「迷った」なんて言うやつが迷うのは、当たり前である。そもそも、行ったことのない場所にいるというのは、始めから迷っている状態なのだ。その認識さえあれば、迷わずに済む(はず)。 前へ 次へ |